DTMの為のギターコード表

ギターで実際に鳴る “オクターブ付きのコード表”

💡 ギターの鳴りや音を再現するには先に「どの弦の何フレットがどのオクターブか」を正確に整理する必要があります。

まずは ギター標準チューニングの各弦のオクターブ表を使って、主要なオープンコードを “実際に鳴る音+オクターブ” で一覧化した表を作成します。

ギター標準チューニングの音域(基準)

基準にする ギターの開放弦のオクターブ番号:

開放弦オクターブ
6弦E2低いE
5弦A2低いA
4弦D3中間D
3弦G3中間G
2弦B3高めB
1弦E4高いE

※フレットを1つ上げると半音上がります。
例:5弦3F=C3、2弦1F=C4

オクターブ付き・ギターコード一覧(オープンコード)

Cメジャー(x32010)
構成音:C–E–G
オクターブ
5弦3FCC3
4弦2FEE3
3弦0FGG3
2弦1FCC4
1弦0FEE4

→ C3・C4、E3・E4、G3

Gメジャー(320003)
構成音:G–B–D
オクターブ
6弦3FGG2
5弦2FBB2
4弦0FDD3
3弦0FGG3
2弦0FBB3
1弦3FGG4

→ G2・G3・G4、B2・B3、D3

Dメジャー(xx0232)
構成音:D–F#–A
オクターブ
4弦0FDD3
3弦2FAA3
2弦3FDD4
1弦2FF#F#4

→ D3・D4、A3、F#4

Aメジャー(x02220)
構成音:A–C#–E
オクターブ
5弦0FAA2
4弦2FEE3
3弦2FAA3
2弦2FC#C#4
1弦0FEE4

→ A2・A3、E3・E4、C#4

Eメジャー(022100)
構成音:E–G#–B
オクターブ
6弦0FEE2
5弦2FBB2
4弦2FEE3
3弦1FG#G#3
2弦0FBB3
1弦0FEE4

→ E2・E3・E4、B2・B3、G#3

マイナーコード

Am(x02210)
構成音:A–C–E
オクターブ
5弦0FAA2
4弦2FEE3
3弦2FAA3
2弦1FCC4
1弦0FEE4

→ A2・A3、E3・E4、C4

Em(022000)
構成音:E–G–B
オクターブ
6弦0FEE2
5弦2FBB2
4弦2FEE3
3弦0FGG3
2弦0FBB3
1弦0FEE4

→ E2・E3・E4、B2・B3、G3

Dm(xx0231)
構成音:D–F–A
オクターブ
4弦0FDD3
3弦2FAA3
2弦3FDD4
1弦1FFF4

→ D3・D4、A3、F4

☝️ この一覧のポイント
✔①ギターのコードは複数オクターブにまたがる
✔②同じ音でも低音・中音・高音が混ざる
✔③️だからギターのコードは“厚み”や“広がり”が出る

ギターで実際に鳴る“オクターブ付きのバレーコード & テンションコード一覧表”

💡 ギターは弦の音域が固定されているので、押さえ方ごとにどのオクターブの音が鳴っているかを把握すると、コードの響きの理解が一気に深まります。

以下では、
- 6弦ルートのメジャー / マイナー / 7th / maj7 / m7
- 5弦ルートのメジャー / マイナー / 7th / maj7 / m7
をすべて「実際に鳴る音+オクターブ」で一覧化しました。

基本:ギターの開放弦のオクターブ
開放弦
6弦E2
5弦A2
4弦D3
3弦G3
2弦B3
1弦E4

6弦ルート・バレーコード(Eフォーム)

Fメジャー(133211)
構成音:F–A–C
オクターブ
6弦1FFF2
5弦3FCC3
4弦3FFF3
3弦2FAA3
2弦1FCC4
1弦1FFF4

→ F2・F3・F4、C3・C4、A3

Fマイナー(133111)
構成音:F–Ab–C
オクターブ
6弦1FFF2
5弦3FCC3
4弦3FFF3
3弦1FAbAb3
2弦1FCC4
1弦1FFF4

→ F2・F3・F4、C3・C4、Ab3

F7(131211)
構成音:F–A–C–Eb
オクターブ
6弦1FFF2
5弦3FCC3
4弦1FEbEb3
3弦2FAA3
2弦1FCC4
1弦1FFF4

→ F2・F4、C3・C4、A3、Eb3

Fmaj7(133210)
構成音:F–A–C–E
オクターブ
6弦1FFF2
5弦3FCC3
4弦2FEE3
3弦2FAA3
2弦1FCC4
1弦0FEE4

→ F2、C3・C4、E3・E4、A3

Fm7(131111)
構成音:F–Ab–C–Eb
オクターブ
6弦1FFF2
5弦3FCC3
4弦1FEbEb3
3弦1FAbAb3
2弦1FCC4
1弦1FFF4

→ F2・F4、C3・C4、Eb3、Ab3

5弦ルート・バレーコード(Aフォーム)

Bメジャー(x24442)
構成音:B–D#–F#
オクターブ
5弦2FBB2
4弦4FF#F#3
3弦4FBB3
2弦4FD#D#4
1弦2FF#F#4

→ B2・B3、F#3・F#4、D#4

Bマイナー(x24432)
構成音:B–D–F#
オクターブ
5弦2FBB2
4弦4FF#F#3
3弦4FBB3
2弦3FDD4
1弦2FF#F#4

→ B2・B3、F#3・F#4、D4

B7(x21202)
構成音:B–D#–F#–A
オクターブ
5弦2FBB2
4弦1FD#D#3
3弦2FAA3
2弦0FBB3
1弦2FF#F#4

→ B2・B3、D#3、A3、F#4

Bmaj7(x24342)
構成音:B–D#–F#–A#
オクターブ
5弦2FBB2
4弦4FF#F#3
3弦3FA#A#3
2弦4FD#D#4
1弦2FF#F#4

→ B2、F#3・F#4、A#3、D#4

Bm7(x24232)
構成音:B–D–F#–A
オクターブ
5弦2FBB2
4弦4FF#F#3
3弦2FAA3
2弦3FDD4
1弦2FF#F#4

→ B2、F#3・F#4、A3、D4

☝️ この一覧のポイント
✔①バレーコードは複数オクターブにまたがるのが普通
✔②6弦ルートは低音が強く、重心が低い響き
✔③5弦ルートは中音域が中心で、まとまりのある響き
✔④テンションコードは高音側にテンションが乗るので、オクターブの把握が特に重要

コード進行の中でギターの音はどう動くか

コード進行の中で、実際にギターが鳴らしている音(オクターブ含む)がどう動いているか を、視覚的にわかる形で可視化していきます。

例:C → G → Am → F(王道進行)の「実際に鳴る音の流れ」
まずはオープンコードでの実際の音(オクターブ付き)を並べます。
🎸 C (x32010)
――――――――――
――― C3 ―――
――― E3 ―――
――― G3 ―――
――― C4 ―――
――― E4 ―――
🎸 G (320003)
――― G2 ―――
――― B2 ―――
――― D3 ―――
――― G3 ―――
――― B3 ―――
――― G4 ―――
🎸 Am(x02210)
――――――――――
――― A2 ―――
――― E3 ―――
――― A3 ―――
――― C4 ―――
――― E4 ―――
🎸 F (133211)
――― F2 ―――
――― C3 ―――
――― F3 ―――
――― A3 ―――
――― C4 ―――
――― F4 ―――

音の流れを“横方向”に見る(Voice Leading 可視化)

下の表は、 各コードの中で同じ音がどう移動しているか を追いやすいように並べたものです。(横にスクロール→表示)

CコードGコードAmコードFコード
C3B2(↓半音)A2(↓全音)F2(↓短3度)
E3D3(↓全音)E3(→同じ)C3(↓短3度)
G3G3(→同じ)A3(↑全音)A3(→同じ)
C4B3(↓半音)C4(↑半音)C4(→同じ)
E4G4(↑短3度)E4(↓短3度)F4(↑半音)
☝️ ここから読み取れる“ギター特有の動き”
✔①ギターはオクターブが混在するので、音の動きが立体的です。
例えば C → G のとき:
- C4 → B3(半音下降)
- E4 → G4(上昇)
- G3 → G3(維持)
上がる音、下がる音、動かない音が混ざります。
これが“ギターのコード進行が豊かに聞こえる理由”です。
✔②低音(ベース音)は大きく動きます。
- C3 → G2 → A2 → F2
→ ルートの動きが進行感を作ります。。
✔③高音は半音で動くことが多く、滑らかな繋がりを作ります。
特に:
- C4 → B3(半音下降)
- B3 → C4(半音上昇)
- E4 → F4(半音上昇)
半音の動きは“歌うような”滑らかさを生みます。
視覚的な流れ図(Voice Leading Map)
C3 ──→ B2 ──→ A2 ──→ F2
E3 ──→ D3 ──→ E3 ──→ C3
G3 ──→ G3 ──→ A3 ──→ A3
C4 ──→ B3 ──→ C4 ──→ C4
E4 ──→ G4 ──→ E4 ──→ F4
→ これを見ると、
どの音が動いてどの音が残ってどの音が跳躍しているか が一目で分かります。

CAGEDシステムでコード進行の「実際に鳴る音の動き」を可視化

可視化で、ギターという楽器の“立体的なボイスリーディング”が丸見えになります。
これは作曲にもアレンジにも演奏にも効く、凄く強力な視点です。
ここでは、 C → G → Am → F(王道進行)を CAGED の5つの形すべてで弾いたとき、 各コードの構成音がどう動くか を“音の流れ図”としてまとめます。
前提:CAGED の5つの形の位置(Cキー)

Cコードを例にすると:

ルート位置代表的な押さえ方
C形3F付近オープンCの移動形
A形3Fx35553
G形8F付近8-7-5-5-5-8
E形8F8-10-10-9-8-8
D形10F付近10-12-12-12-10

この5つを使って、
C → G → Am → F をそれぞれ同じ形で弾いたときの音の動きを追います。

1. C形での進行(C → G → Am → F)
■ C(C形:x32010)
C3 E3 G3 C4 E4
■ G(C形:7-5-5-4-3-3)
G2 D3 G3 B3 D4 G4
■ Am(C形:x0 10 9 10 8)
A2 E3 A3 C4 E4
■ F(C形:x8 10 10 10 8)
F2 C3 F3 A3 C4 F4

音の流れ(C形)
C3 → G2 → A2 → F2
E3 → D3 → E3 → C3
G3 → G3 → A3 → A3
C4 → B3 → C4 → C4
E4 → D4 → E4 → F4
→ 低音は大きく動き、高音は半音で滑らかに動きます。
→ C形は“開放感のある広がり”が出ます。

2. A形での進行(C → G → Am → F)
■ C(A形:x35553)
C3 G3 C4 E4 G4
■ G(A形:x10 12 12 12 10)
G2 D3 G3 B3 D4
■ Am(A形:x0 12 14 14 13)
A2 E3 A3 C4 E4
■ F(A形:x8 10 10 10 8)
F2 C3 F3 A3 C4

音の流れ(A形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → D3 → E3 → C3
C4 → G3 → A3 → A3
E4 → B3 → C4 → C4
G4 → D4 → E4 → C4
→ A形は中音域が中心で、まとまりのある動きになります。

3. G形での進行(C → G → Am → F)
■ C(G形:8-7-5-5-5-8)
C3 G3 C4 E4 G4 C5
■ G(G形:3-2-0-0-0-3)
G2 B2 D3 G3 B3 G4
■ Am(G形:5-5-5-5-5-5)
A2 E3 A3 C4 E4 A4
■ F(G形:1-1-2-3-3-1)
F2 C3 F3 A3 C4 F4

音の流れ(G形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → B2 → E3 → C3
C4 → D3 → A3 → A3
E4 → G3 → C4 → C4
G4 → B3 → E4 → F4
C5 → G4 → A4 → F4
→ G形は音域が広く、跳躍と滑らかさが混在します。

4. E形での進行(C → G → Am → F)
■ C(E形:8-10-10-9-8-8)
C3 G3 C4 E4 G4 C5
■ G(E形:3-5-5-4-3-3)
G2 D3 G3 B3 D4 G4
■ Am(E形:5-7-7-5-5-5)
A2 E3 A3 C4 E4 A4
■ F(E形:1-3-3-2-1-1)
F2 C3 F3 A3 C4 F4

音の流れ(E形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → D3 → E3 → C3
C4 → G3 → A3 → A3
E4 → B3 → C4 → C4
G4 → D4 → E4 → F4
C5 → G4 → A4 → F4
→ E形は“王道のバレーコード”で、音の動きが最も整理されています。

5. D形での進行(C → G → Am → F)
■ C(D形:10-12-12-12-10)
C4 E4 G4 C5 E5
■ G(D形:5-7-7-7-5)
G3 B3 D4 G4 B4
■ Am(D形:7-9-10-10-8)
A3 C4 E4 A4 C5
■ F(D形:3-5-5-5-3)
F3 A3 C4 F4 A4

音の流れ(D形)
C4 → G3 → A3 → F3
E4 → B3 → C4 → A3
G4 → D4 → E4 → F4
C5 → G4 → A4 → F4
E5 → B4 → C5 → A4
→ D形は高音中心で、メロディ的な動きが強くなります。

CAGED全体で見えること
✔①形によって“音域の中心”が変わります。
- C形:低〜中
- A形:中
- G形:広い
- E形:中〜高
- D形:高音中心
✔②同じコード進行でも、音の動きが全く異なります。
→ これが「CAGEDでコード進行を弾き分ける意味」です。
✔③ボイスリーディングを意識すると、コード進行が“歌う”ようになります。

C → G7 → Am7 → Fmaj7 というテンション入りの王道進行

CAGEDの5フォームすべてで「実際に鳴る音の流れ」

前提:ギターの開放弦のオクターブ

開放音
6弦E2
5弦A2
4弦D3
3弦G3
2弦B3
1弦E4

進行:C → G7 → Am7 → Fmaj7
テンションコードの構成音はこうなります。
   C C–E–G  
   G7G–B–D–F
  Am7A–C–E–G
Fmaj7F–A–C–E

1. C形でのテンション進行(C → G7 → Am7 → Fmaj7)
■ C(C形:x32010)
C3 E3 G3 C4 E4
■ G7(C形:3x0001)
G2 D3 G3 B3 F4
■ Am7(C形:x02010)
A2 E3 G3 C4 E4
■ Fmaj7(C形:x33210)
F2 C3 E3 A3 C4

音の流れ(C形)
C3 → B2 → A2 → F2
E3 → D3 → E3 → E3
G3 → G3 → G3 → A3
C4 → B3 → C4 → C4
E4 → F4 → E4 → C4
→ テンション(7th)が高音で半音移動するのが美しい

2. A形でのテンション進行
■ C(A形:x35553)
C3 G3 C4 E4 G4
■ G7(A形:x10 12 10 12 10)
G2 D3 F3 B3 D4
■ Am7(A形:x0 12 12 12 13)
A2 E3 G3 C4 E4
■ Fmaj7(A形:x8 10 9 10 8)
F2 C3 E3 A3 C4

音の流れ(A形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → D3 → E3 → C3
C4 → F3 → G3 → A3
E4 → B3 → C4 → C4
G4 → D4 → E4 → C4
→ A形は中音域中心で、テンションの動きが滑らか

3. G形でのテンション進行
■ C(G形:8-7-5-5-5-8)
C3 G3 C4 E4 G4 C5
■ G7(G形:3-2-0-0-0-1)
G2 B2 D3 G3 B3 F4
■ Am7(G形:5-5-5-5-5-5)
A2 E3 A3 C4 E4 A4
■ Fmaj7(G形:1-2-2-1-1-1)
F2 C3 E3 A3 C4 F4

音の流れ(G形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → B2 → E3 → C3
C4 → D3 → A3 → A3
E4 → G3 → C4 → C4
G4 → B3 → E4 → F4
C5 → F4 → A4 → F4
→ G形は音域が広く、テンションの跳躍が多い

4. E形でのテンション進行
■ C(E形:8-10-10-9-8-8)
C3 G3 C4 E4 G4 C5
■ G7(E形:3-5-3-4-3-3)
G2 D3 F3 B3 D4 G4
■ Am7(E形:5-7-5-5-5-5)
A2 E3 G3 C4 E4 A4
■ Fmaj7(E形:1-3-2-2-1-1)
F2 C3 E3 A3 C4 F4

音の流れ(E形)
C3 → G2 → A2 → F2
G3 → D3 → E3 → C3
C4 → F3 → G3 → A3
E4 → B3 → C4 → C4
G4 → D4 → E4 → F4
C5 → G4 → A4 → F4
→ E形はテンションの動きが最も整理されていて美しい

5. D形でのテンション進行
■ C(D形:10-12-12-12-10)
C4 E4 G4 C5 E5
■ G7(D形:5-7-5-7-6)
G3 D4 F4 B4 D5
■ Am7(D形:7-9-8-8-8)
A3 E4 G4 C5 E5
■ Fmaj7(D形:3-5-4-5-3)
F3 C4 E4 A4 C5

音の流れ(D形)
C4 → G3 → A3 → F3
E4 → D4 → E4 → E4
G4 → F4 → G4 → E4
C5 → B4 → C5 → C5
E5 → D5 → E5 → C5
→ D形は高音中心で、テンションの動きが“歌う”

☝️ CAGEDテンション進行で見えること
✔①テンション(7th)は高音で半音移動しやすい。 → これが“ジャズっぽい滑らかさ”の正体。
✔②CAGEDの形ごとに音域が変わる。
- C形:低〜中
- A形:中
- G形:広い
- E形:中〜高
- D形:高音中心
✔③同じ進行でも、形によって“音の動きのキャラ”が変わる。
→ これを理解すると、コード進行を“音の流れ”で選べるようになる。